『ハナクマ手帖』
訪れるたび、「花隈に住んでてよかったあ」と
しみじみ感じる素敵なご近所さんたちを、
ハナクマ荘の管理人が書き記した手帖です。
旅と、いつもの街歩きのヒントに。
暮らしの目線から、
花隈のオススメをお届けします。
いつまでも余韻がのこる
忘れられないチーズケーキ
花隈のおすすめを聞かれたら、前のめりで、興奮気味に語ってしまうお店がいくつかあります。
モダン寺の向かい、ナカハラマンションの2階にある「LE SHIMIKI」さんは、そのひとつ。ほんとうにここかな?と、遠慮がちに階段をのぼった先に、こっそりとあるチーズケーキの専門店です。
チーズケーキといえば、その理想の口溶けや味わいというものが、だれの胸にもあるような気がします。お気に入りの硬さやどっしり感は、きっとそれぞれ違うでしょう。
そんな中、LE SHIMIKIさんが作るチーズケーキは、たくさんの人の心をとろけさせる、うっとりするほどのなめらかさが自慢。対象的にザクザクとしたボトムもすごくマッチしていて、思わず目をつむって浸りたくなるおいしさです。
なんてったって、コンセプトは「あなたの脳裏に残るチーズケーキ」。ちょっとパンチの効いたこのフレーズは、店主の中村さんの「美味しい記憶」から生まれました。
「昔、あるパン屋さんで買ったパンが、もう感動するほどに美味しくて。仕事をしている間も、『帰ったらあのパンがあるんだ!』と思うだけで頑張れたんです。そういう、脳裏に残るような美味しさを、お客さまに感じていただけたらなと思っています。」
開店前は、パン屋さんなどで経験を重ねてきたという中村さん。「お店を開くときは専門店を」と、チーズケーキのお店にしたのだそう。
納得がいくまで何度も試作を繰り返して、ようやく完成するさまざまなフレーバーのケーキたち。ショーケースには、定番から季節を映したものまで、8種類から11種類ほどが並びます。
どれにしようか目移りしてしまいそうですが、イチオシは「ダブル餡チーズケーキ」なんだとか。
白あんと粒あん、両方使っているから"ダブル餡"。北海道は十勝産の小豆がたっぷり入ったケーキは、しっかり甘めと思いきや意外とさっぱりな味わい。ちょっと効かせた岩塩が、良い引き締め役になっているのだそう。
どのフレーバーにもそういう心意気や工夫があって、だから飽きずに何度も食べたくなるのかもしれません。
ちなみに一番人気なのは、トップが香ばしく焼けた「バスクチーズケーキ」。
ボトムのないこのチーズケーキは、とろけるような滑らかさと、ミルキーな風味を存分に楽しめます。濃厚なのにくどくなくて、男性にも人気があるそう。この一切れのために、走って買いに来ました!というお客さんも、少なくないのだとか。
こんなにたくさんのファンがいる、ものすごい人気店なのに、中村さんはあくまで謙虚でフレンドリー。明るく気取らないお店の雰囲気は、この町の空気感にも似ています。
「花隈は、ゆったりとした時間が流れる場所。お店をやるならここで、と決めてました。」
そう笑顔で話してくれた中村さんの人柄も、きっと人気の秘密のひとつに違いありません。
美味しいチーズケーキとお店の空気を味わいに、また朝一でぜったい行こう。そう思い浮かべるだけで、うれしくてにやけてくるのでした。
[SHOP INFO]
LE SHIMIKI
■OPEN|11:00-売り切れ次第終了
■CLOSE|月・火・水(最新情報はインスタグラムへ)
■ADDRESS|〒650-0012 神戸市中央区北長狭通7-1-27ナカハラマンション2F
■Instagram|@leshimiki
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