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ハナクマ手帖 no.4|日常を優しく彩る生花店〈loji flower〉



『ハナクマ手帖』


訪れるたび、「花隈に住んでてよかったあ」と

しみじみ感じる素敵なご近所さんたちを、

ハナクマ荘の管理人が書き記した手帖です。


旅と、いつもの街歩きのヒントに。

暮らしの目線から、

花隈のオススメをお届けします。


 

さりげない野花のように

安らぎをくれる生花店


いつものように歩いていると、ふと、足元の花に目が留まる。

そういう自然さで、この町にそっと佇むお花屋さんがあります。


『loji flower』というのが、このお店の名前です。大きな通りに面しているのに、中へ入るとすうっと音が遠のいて、ふしぎに安らぐ小さな空間が広がっています。


控えめな照明に照らされている、柔らかな色合いのドライフラワーや季節の花々。それらに混じって、野原で摘んできたみたいな、素朴な草花もかわいらしく並んでいます。





「気づく人は気づく、という感じでいいんです。」

そんなお店の雰囲気について、店主のみどりさんは、気負いのない様子で話してくれました。


「こういうお花を置くと、こういう気分になりますよ、とか、花屋目線のおすすめは、あんまりしていないです。お客さんの方が、よっぽどわかっているので……。


花が必要な人はうちに目を留めてくださるし、それが美味しいお菓子だっていうひともいる。」

うちはそんな感じなんです、と、少し照れたように教えてくれました。





心が欲したときにそばに寄って、そっと愛でることができる。なんだか本当に、路地裏に咲いている、おおらかな野花のようです。


だから、ご近所の人たちにとって、loji flowerへ訪れるのは特別な日だけに限りません。

日常に小さな喜びを添えてくれる草花を求めて、多くの常連さんがこの場所へやってきます。





お店へいくたび、いつも温かく迎えてくれるみどりさん。

お花屋さんは子供の頃からの夢だった!というわけでは、意外にもないようで。


植物が好きで、どちらかというと自然に、この道に進むことになったのだそう。


「小学生のころ、お小遣いでよく植物を買っていました。

それも、チューリップとかひまわりとかじゃなくて、『アツザクラ』っていう、あんまり見ないようなやつを。そのころから、ちょっと地味好きだったのかもしれないです(笑)」





やがてお花の仕事を始めたけれど、体力と気力が必要な現場を目の当たりに。

「これは結構きついな」と正直思ったそう。


「もし十年続いたら、自分のお店をしようかな?って友達に言っていたみたいで。あんまり覚えていないんですけど(笑)」


今はイベントからウエディング装花まで、なんでも一人でこなすみどりさん。

優しげな印象から想像できないパワフルさは、この経験があってこそなのかもしれません。


そしてついに十年が経った頃、"loji flower" をオープンすることになりました。





お店を開く以前から「神戸に住みたい」という思いが強く、生まれ育った岡山を離れ、この町へ。


「人も優しいですし、このコンパクトさもいいですよね。花隈は、住む場所とお店のバランスがちょうどいいなあと思います。

それに、せかせかしていないところも、合っているのかもしれません。」


のんびりとした町に、さりげなく佇むloji flowerさん。

路地裏を覗くように、ふと立ち寄ってみれば、思いがけない嬉しさと出会えるかもしれません。


 


[SHOP INFO]


loji flower


■OPEN|11:00-19:00

■CLOSE|日曜日(季節により変更の可能性あり)

■TEL|078-381-8660


*ワークショップやお休みの情報はお店まで


 

Botanical Anniversary Plan


ほっこりとしたハナクマ荘のお部屋を

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